食堂DX体験記

小さな食堂におすすめのPOSレジ「Airレジ」と「スマレジ」の比較

食堂DX体験記

親の小さな食堂をDXする体験記。超アナログな食堂はレジというものがなく、ノートと電卓でこれまでやってきました。注文をノートへ記入し忘れたり、計算ミスによって意図しない割引をしていることもチラホラ。そこでDXの手始めとして、レストラン等でよく見かけるハンディで注文の受付が出来るPOSレジの導入を検討してみました。

小さな食堂はバックヤードの作業スペースが限られるため、省スペースで利用可能なタブレット型のPOSレジシステムの「Airレジ」と「スマレジ」について調査しました。

まずはじめにわかったのは、POSレジのサービスとハンディでの注文サービスは分かれていて、POSレジの基本的な機能の「商品登録」「会計」「売り上げ分析」といった機能は、「Airレジ」も「スマレジ」も無料で利用できる事です。どちらのアプリもiOSのみの対応の為、iPadの用意が必要です。

また、ハンディで注文を受けるサービスは、出来ることに大きな違いはありませんが、各サービスごと月額の費用が異なるため検討が必要です。

またAirレジもスマレジもiPhoneやiPadにアプリをインストールしてハンディ端末として利用するため、必要な台数分のiPhoneもしくはiPadが必要になります。

さらにPOSレジと連動したレシート用のプリンターやキャッシュドロアー(現金を入れる引出し)が必要な場合は、別途購入する必要があります。

ハンディ端末で注文を受け付けて、POSレジや厨房に直接情報を送って効率化を図りたいのですが、小さい食堂にとってどこまで効率化するかはコストとの相談になりそうです。

Airレジ

Airレジは、リクルートが提供するタブレット型のPOSレジアプリです。月額利用料は0円。Airシリーズは飲食店向けのアプリが充実していて、比較的安く利用が出来るので、導入コストを抑えたい小さな食堂にはオススメ。iPadまたはiPhoneが必須なため、持っていないお店では、別途購入費用が掛かりますが、現在はキャンペーン期間中でAirペイ(決済サービス)の導入でiPadとカードリーダーを無料で借りられます。

導入費用無料
月額利用料無料
対応OSiOS
※iPadまたはiPhoneが必要
出来る事基本のレジ機能、商品管理、売上分析、その他サービスとの連携
サポートメール
チャット
電話

Airシリーズのオーダーシステム Airオーダー

ハンディでスタッフが注文を受けられるサービスはAirオーダーというサービスで、月額13,200円かかります。ハンディはiPadやiPhoneを使用し5台まで連携可能です。尚、ハンディで注文を受け付ける場合、厨房へのオーダーの流し方によって導入費用が変わります。厨房のプリンターにオーダーを出力する場合は、プリンターの導入や各種設定が必要なため、初期導入サポート費用165,000円がかかります。オーダーを厨房のディスプレイに映すタイプは初期導入サポート費用はかかりません。 

初期導入サポート費用165,000円※厨房のディスプレイに表示するタイプ場合は0円
月額利用料13,200円
対応OSiOS
※iPadまたはiPhoneが必要
備考5台まで連携可能。6台目以降は別途費用がかかります。

周辺機器について

レシートのプリンターや、POSと連動したドロアーが必要な場合は対応機種を購入する必要があります。

周辺機器紹介ページ https://airregi.jp/jp/device/?ref=airregi_navi

スマレジ

スマレジは、株式会社スマレジが提供するタブレット型のPOSレジアプリです。月額利用料は0円。飲食店の運営をまるっと効率化できるフードビジネスプラン(月額11,000円~)では、複数の店舗をグループ化して売上管理や分析することが可能です。繁盛店や2店舗目、3店舗目を考えている飲食店におすすめです。

導入費用無料
月額利用料無料
対応OSiOS
※iPadまたはiPhoneが必要
出来る事基本のレジ機能、商品管理、売上分析、その他サービスとの連携
サポートメール
※フードビジネスプランでは
チャットや電話でもOK

スマレジのオーダーシステム

テーブルでスタッフが注文を受けるハンディオーダーはフードビジネスプランで可能。フードビジネスプランは月額11,000円。1店舗5台までハンディ連携できます。

導入費用無料
月額利用料11,000円※フードビジネスプラン
対応OSiOS
※iPadまたはiPhoneが必要
備考5台まで連携可能。6台目以降は別途費用がかかります。

周辺機器について

レシートのプリンターや、POSと連動したドロアーが必要な場合は対応機種を購入する必要があります。

周辺機器紹介ページ https://smaregi.jp/hardware/

まとめ

POSレジの基本機能は商品登録、レジ機能、売上分析まででどちらも0円。ハンディでの注文や、そのほかのサービスとの連携を踏まえて、業務効率化にどこまでコストをかけれるかによってサービスを選ぶ必要があります。POSレジだけに限定するのであれば、決済サービスの申し込みでiPadやカードリーダーを無料で借りられる「Airレジ」が導入コストを抑えられます(2022.05.28現在)。また、ハンディでのオーダーシステムを含めると、スマレジの方が月額利用料を抑えて利用できます。

Airレジもスマレジも、レシート用やプリンター、厨房にオーダーを流す用のプリンター、キャッシュドロアー、POSレジ用のiPad(1台)、ハンディー用のiPhone/iPad(仮に3台)を用意して万全な体制で始める場合は機器の購入費用として30万円以上かかります。

マスター(父)とママ(母)の2人で切り盛りする食堂では、業務効率化による人件費のコスト削減も難しいため、ハンディの利用は今後にもちこして、まずは無料で利用できるPOSレジシステムのみの導入を検討したいと思います。

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